原因や症状のまえに・・・そもそも紫外線の何がいけないの?
まず、紫外線そのものについておさらいしておきましょう。紫外線対策が夏のみに限らず一年中必要なことは今や常識ですが、具体的に紫外線とは一体どのような仕組みで、人体にどのような影響を与えるものなのかを知っておくことは大切です。
太陽光線に含まれているのは、目に見える「可視光線」のほか「赤外線」「紫外線」「X線」「ガンマ線」などがあり、さらに紫外線は 波長の長さによって「A波(UV-A)」「B波(UV-B)」「C波(UV-C)」の3つに分かれています。
■UV-A
紫外線の中で最も波長が長く、肌の奥深く真皮まで到達し、少しずつ肌に影響を及ぼします。太陽に当たってすぐ肌が黒くなるような急激な変化は与えないものの、弾力性の低下やシミ・しわの発生に大きく関わるもの。
またオゾン層を通り抜けやすいため、UV-Bの20倍もの量が常に地上に降り注ぎ、肌に蓄積的なダメージを与えています。雲や窓ガラスでもさえぎることが難しいので、曇りの日や室内でも対策が必要。
■UV-B
短時間でも肌が赤くなる、「サンバーン」と言われる日焼けや、数日後に肌が黒くなる色素沈着反応「サンタン」を引き起こすのがUV-B。強いエネルギーで肌表面の細胞やDNAを傷つけ、皮膚ガンなどの原因にも。ただしUV-Aと異なりオゾン層や雲で多くは遮られており、地上に到達する量は多くはありません。
直射日光を避けることである程度防御することができます。
■UV-C
UV-Bよりも有害な紫外線。基本的にはオゾン層によって吸収されるので地表まで届くことはありません。ですが近年オゾン層の破壊が進み、危険性が懸念されています。